産科初期

妊娠判明から定期健診、つわりなどの妊娠初期のケアをサポートします。

妊娠したと考えてもいいとき

排卵の頃にセックスの経験があり、生理が少し遅れているとき。
基礎体温表をつけている人は、高温層が2週間以上続いたとき。

――こうした場合は、早めに専門医を受診しましょう。

妊娠初期の診察では次のような質問に対する答えを準備

  • 最終生理日
  • 初潮はいつだったか
  • 生理の間隔
  • 今現在の症状
  • 気持ちが悪く、吐き気がするか
  • 腹痛はあるか
  • 出血があるか(赤か茶色か)
  • 量は生理のときに比べて多いか少ないか

――初めて診察に行くときは上記のメモ以外に健康保険証、基礎体温表、そして現金を少し多目に(正常な妊娠出産には健康保険が適用されないため)持参しましょう。

妊娠初期(妊娠2~4ヶ月)の心がけと注意

流産をしやすい時期ですので、ゆったりと無理のかからない生活をおくりましょう。つわりが出やすい時期ですが、妊娠は病気ではないので、普段通り規則正しく過ごしましょう。旅行はなるべく控えてください。食生活に気を付け、便秘や下痢にならないようにしましょう。

つわりの起こる時期

一般的に妊娠5週頃から始まり、6週頃が一番強く、12~14週になると、ほとんどの妊婦で治ってしまいます。

一般的な「つわり」の症状

食欲が無くなり、気持ちが悪くなる
ムカムカと吐きけがし、時には吐いてしまう
頭が重く感じる
一日中眠い

――などなど、中には症状がひどく、一日中吐き気があり、実際に嘔吐を繰り返して何も食べられないような場合もあります。ここまで症状が強くなると、れっきとした“重症妊娠悪阻”という病気ですので、きちんと治療を受けましょう。

つわりを軽くする方法

  • 食事を冷たくして食べる
    食べ物の匂いや湯気でいっそう気持ち悪くなる場合があります。そんなときも冷たくすると食べられる場合があります。
  • 一回の量を少なくして、何回かに分けて食べる
  • 氷のかけらをしゃぶる
    つわりがひどくなると、体の水分が不足しがちになります。飲み物を飲んでも吐いてしまうことが多いので、気持ちが悪くなって吐きそうだと思ったら、口の中に氷を入れて溶かしてみてください。

妊婦健診

妊婦健診(妊婦健康診査)は、お母さんとおなかの赤ちゃんの健康を守り、妊娠が順調かどうかをチェックするための健診です。妊娠中は体にいろいろな変化が起こりますし、自覚症状が無く、一見順調に見えても、トラブルが隠れている可能性もあります。特に気がかりなことが無くても、少なくとも次のような間隔で妊婦健康診査を受けて、胎児の育ち具合や、ご自身の健康状態(血圧、尿など)をチェックしておきましょう。健診日以外でも、出血や腹痛など「おかしい」と感じたときは、すぐに受診してください。

  1. 妊娠23週(第6月末)まで:4週間に1回
  2. 妊娠24週~35週(第7~9月末):2週間に1回
  3. 妊娠36週(第10月)以後、出産まで:毎週1回

健診で行われる検査

妊婦健診で行う検査は、どれも母体と赤ちゃんの健康を確かめるための、大事なものばかりです。例えば血液型検査は、出産時の万一の大出血に備えるばかりではありません。お母さんの血液型 が Rh(-)というタイプの場合、赤ちゃんに血液型不適合という状態が起こり、貧血や黄疸が強く出ることがあります。こういったケースを防ぐためにも、出産前にしておく大切な検査です。また、B型肝炎ウイルスの抗原検査は、お母さんがそのウイルスをもっていると、出産時に赤ちゃんに感染することがあるからです。母体の感染がわかっていれば、母子感染を防ぐために、生後間も無い赤ちゃんに、免疫グロブリンやワクチンを接種して、その感染を防ぎます。

具体的な検査項目

(1)妊娠初期に行う検査 

血液検査(血液型;ABO式、Rh式/不規則抗体検査/貧血の有無/梅毒血清反応/B型肝炎ウイルス抗原検査/C型肝炎ウイルス抗体検査/風疹ウイルス抗体検査/ HTLV-1 抗体検査)/子宮頸がん検査など。

※貧血検査は、初期・中期・末期に各1回ずつ行います。
※HTLV-1抗体検査は中期以降でもよい。

(2)定期健康診査で毎回行う検査

子宮底の長さ・腹囲の測定/胎児の大きさ・位置、胎児心音の確認/体重測定/血圧測定/尿検査(たんぱく・糖)/むくみの有無 など

(3)妊娠中に行う検査

超音波検査(胎児発育・胎盤の位置・羊水量・子宮頸管長など)/胎児・胎盤機能検査(NST※)/血糖値/血液凝固検査/HIV抗体検査/性器クラミジア検査/B群溶血性連鎖球菌検査

※NST:ノン・ストレス・テストの略。ノン・ストレスというのは、ストレスが無い、つまり子宮収縮の全く無い(お産が始まっていない)状態を指す。このときに胎児の心拍数を調べ、胎児の状態を評価する検査のことで、胎児心拍数モニタリングとも言う。

(4)妊娠中、必要に応じて行う検査

心電図/胸部エックス線撮影/肝機能・腎機能検査/骨盤エックス線検査/トキソプラズマ抗体検査など。

※以上のほかの検査も、必要な場合には随時実施いたします。
なお、当院では妊娠初期~中期の管理を行いますので、該当しない検査(NST等)は行いません。

完全予約制ですので事前にご連絡ください

婦人科・産科・乳腺内科のことでお悩みでしたら、八王子市南新町にある引田レディースクリニックまで、まずはお気軽にお問い合わせください。

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